髙田 久惠
追憶
また一緒に見ようねと言ったのは、いつのことだったか。幾度も思い出しては消えていく。繰り返すうちにどんどん薄れていく。確かなことは、忘れたくないと思えた瞬間があったということ。それだけで十分だと思えたこと。「また」が当たり前に思えていたあの頃を思い出せなくなっても、消えることはない。霞む景色を思い描きながら辿り着いた答えは、あまりにも単純なのにこれほど時間がかかるとは…。
絵寸 |
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額寸 |
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号数 |
F50 |
制作年 |
2020 |
備考 |
モチーフ 紫陽花 |
技法 |
麻紙、岩絵具、墨、水晶末 |
作品状態 |
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