ギャラリーMOS

三重県松阪市の画廊

こころね

髙田 久惠
こころね

“泥の中から背を伸ばし、葉の隙間から覗かせた花の可憐さを。風に身を任せ、揺られても揺らぐことのない芯の強さを見た。
真夏の暑い日差しを一身に浴びて生きてきたのだろう。うつむき、水中に沈む敗荷は生まれた場所へ戻っていくようだ。
全てを受け入れ、夏の終わりを静かに待つ姿は誰かと重なった。
心の奥にしまわれた記憶は、いつか似た感動と出会えた時、もう一度思い出すことができる。
失くしたものが戻らなくとも、感じたことは失くならないのです。”

絵寸 1800×3600
額寸
号数
制作年 2021
備考 モチーフ 蓮の花
技法 麻紙、岩絵具、墨
作品状態